はっか

脳内整理整頓

女性の自尊心に関する一考察

 

先日のイラつき案件についてです。

 

とある5人で横浜で会をした帰りに駅で別れる直前、ふと私がd.に

「昨日も今日も会って、明日も会うんだね」

というと露骨に嫌そうな顔をしたので「なんだよ!」とイラつくと、

「サキさんじゃなくてカワイイ女子高生だったらよかった・・・」

と、これまた火に油をそそぐようなことを言い出すのでさっさとその場を離れた次第です。

 

別れた後もなかなか気持ちが落ち着かず、ここのところd.とやたら頻繁に顔を合わせていたこともあって、考え事をしているうち所々に蓄積していたわだかまりに次々引火していき、時間差で大爆発を起こしました。

その節はTLを汚してしまいまして申し訳ありませんでした。「大変遺憾に思うところであります、お詫びのしようもないとそういうふうに思ってます」(野田 2005)

 

私が「カワイイ女子高生」ではないのは自明で、似たようなことはもう2年以上前から言われ続けているのに、今さらなんでこんなことに対して自分が傷ついているのか分からなかった。

わけの分からない怒りに震えて久々に寝れない夜を過ごし、翌朝のバイトを迎えました。

 

私は少し前までほとんどすっぴん&起きたままの髪型で人と会っていたような人間なので、「人から女性として丁重に扱われたい」という意思や美意識はそんなに高くないはずなのに、外見(加えて年齢)を揶揄されるようなことを人から言われて、こんなにも気にする筋合いがあるのかという話。

ただ、向こうもそういう意識で言ってきたのかもしれないけれど、こんな自分でも最近は毎日のように最低限のメイクはするようになったのです。

 

多くの女性は自分の外見に対するプライドがとても高い。

髪を切ったことを褒められると嬉しいし、デートでいつもよりおしゃれをしていることを彼に気付いてもらえないだけで不機嫌になったりする。

女性のこういう部分は正直ちょっとめんどくさい。女性内だけで完結させておけばいいものを、男性にまで気遣いを求めるのは違うんじゃないかな、と私は思ってます。

 

女性は自分のおしゃれに対する努力を、自分よりはおしゃれに気を遣っていないであろう男性に無下にされるのが嫌なのでしょう。かといって、

「今日使った化粧品は全部でだいたい○万円くらいかかってて、メイクとヘアメイクに20分費やしてきたの」

と、どれだけ自分が頑張っているかひけらかしたら、それらの価値が暴落するのもわかっているため言わない。なので察してもらうことを求めている。

男性は、ちゃんと察してあげるか、察せなくてもとりあえず褒めるか、外見を気にせず相手に努力をさせないようにするしかないと思う。

 

なんでこんなにプライドが高いのかというと、女性は男性と比べて圧倒的に外見を磨くことに対してお金と時間と労力をかけているからかもしれない。

それに気づいたのは、就活のために私も一人前にメイクやヘアメイクをしなければいけなくなったから。

メイク道具をひとしきり集めるのは結構大変だし、女性ものの服や下着は意外と高い。加えて毎日少し早く起きて、今日着ていく服を選んだりそれに合うメイクをしていかなきゃいけない。

努力をすると自負が生まれて、それを正当に評価してもらいたいとプライドも大きくなる。

 

おしゃれなんて自分のためなんだから勝手にやっていければいいのだけど、女性として生まれたからにはそこに少し不自由がある。ある程度の年齢になると、公共の場、ましてハレの場ではおしゃれをすることがマナーというより常識になる。

女性は美しくあるべきもの、という社会の風潮に後押しされて外見に投資していくうちに余計なプライドが身についてくる。

 

私はそこまで考えていなかったのだけど、ただなんとなく面倒だったのでおしゃれには無頓着だった。しかし、「ある程度の年齢」になってしまったという自覚が出てきたので就活を機になるべく恥ずかしくないメイクをするようになったし、女性らしくありたいなとも思ったりした。

だから、d.の言葉にも必要以上に傷ついたのかもしれないなあ。

 

今回の一件の要因はd.の日頃の態度にすでに辟易していたためであって、あの言葉は引き金でしかありません。なので私が突然「外見をけなされると怒る人」になってしまったわけではないし、メイクしていることに気付いてほしいとも思ってないです。取り扱いは今まで通りで大丈夫。